この記事は CAMPHOR- Advent Calendar 2019 13 日目の記事です.

こんにちは、どら(@d0ra1998)です。
京都に住んでいるはずですが、気づいたら 12 月は東京と 3 往復するそうです。師走ですね(適当

さて、突然ですが、皆さんは受信トレイに届くメールに全て目を通せていますか?

今月の電気代やクレカの請求額、新幹線乗車券の購入、はたまた観に行く映画のチケット……

いっぱいありますね。今日はそのような機械送信されるメールを少しでも有効活用する方法を紹介したいと思います。

この記事で紹介するもの

さて、先ほど様々な種類のメールを挙げましたが、今回取り上げるのは

  • 新幹線乗車券(スマート EX)の購入メール
  • 映画のチケット購入メール

の 2 つです。

どちらも日時を確実に把握する必要があり、以前は手作業でメールから情報を転記してカレンダーに登録していましたが、今回はこれを自動化してみます。うまくいくと、こんな感じで登録されます。

スマートEXから自動登録した例

実装の流れ

主なプログラムの流れとしては下のような感じです。今回は、メールもカレンダーも Google アカウントを使用するので、Google Apps Script (GAS)で書いていきます。

  1. 前回の定期実行後に届いた該当メールを Gmail から取得
  2. メッセージ内容をよしなにパース
  3. Google カレンダーに予定として登録

メールをパースしてみる

メールの本文を取得できたとして、その内容を解釈する部分を取り上げていきたいと思います。まずは、新幹線乗車券(スマート EX)の購入メールでやってみましょう。

スマート EX から届くメールの原文と、そこから取り出したい情報を考えるとこんな感じになります。

スマートEXから届くメール

これをいい感じに正規表現に落とし込みます。パターン自体が複数行となるように作成してもいいのですが、テスター等でチェックしづらいので 1 行で作成しています。

/■発売内容[\r\n]+お預かり番号:.+[\r\n]+乗車日 ([0-9]+)月([0-9]+)日[\r\n]+(.+)\(([0-9]+:[0-9]+)\)→(.+)号→(.+)\(([0-9]+:[0-9]+)\)[\s\S]+(ご案内)/m;

これはパターンにマッチするかをテスターでチェックしたところ。大丈夫そうです。

正規表現をテストしたところ

完成したプログラム

以上をもとに全て実装したプログラムがこちらになります(3 分クッキング)

あとは、これを GAS で定期実行してあげれば OK です。なお、Gmail の API には回数制限があります。サンプルでは 5 分毎に実行する想定で記述しており、2 万回の利用枠のうち、5 件 × 288 回 = 1,440 回を消費することになります。

制限について詳しくは下の記事に譲りますが、他にスクリプトを動かしている場合など、適宜間隔は調整してください。

Google Apps Script における Gmail の読み出し件数の制限とその対処法

映画館のチケットも登録してみる

筆者がよく行く MOVIX 京都の映画チケットについても、同様にメールからの自動登録を行ってみました。
カレンダーには以下のような感じで登録されます。

映画チケットの予定を自動登録した例

実装コード

まとめ

GAS を使うと、Gmail と Google カレンダーとの連携が簡単にとることができました。皆さんもぜひ自分にとって頻度の高かったり、重要だったりする予定の自動登録に挑戦してみてくださいね。

書き終わってから気づいたのですが、2016 年の本アドベントカレンダーでほぼ似たテーマの記事があって驚きました。

GAS で DMM 英会話の予約メールから自動的にカレンダーに登録 | shotarok's Tech Blog

明日の CAMPHOR- Advent Calendar の担当は、satomiさんです。